「朝が来る」には感動しました。

私は読書が趣味です。ミステリーでも恋愛ものでも、小説なら何でも読みます。今年は子供が生まれてあまり本を読めなかったのですが、育児の合間をぬって読書を楽しみました。その中で最も心に残ったのが辻村深月さんの「朝が来る」でした。ちょっとしたミステリーでもあり、感動ものでもあり、一気に読める面白さでした。
この小説は2部構成に分かれており、それぞれが違う女性の視点で描かれています。

第1部は、不妊治療を続けたものの子供を授かることができずに養子を迎えた主婦のストーリーです。飛行機で岡山まで不妊治療に通い続けるもうまくいかない辛さ、幼稚園のママ友との関係、子供を育てることの難しさなどがありありと書かれており、読み応えがありました。私も不妊治療をしていたので、うまくいかない主婦の気持ちは手に取るようにわかりました。まるで自分のことのように感じました。命が誕生する奇跡を思い、感動しました。
第2部は、中学生で妊娠してしまった女性の話です。思いがけない妊娠ではあったものの、お腹の子を大事に思う切ない気持ちに胸が痛くなりました。出産後に道を外れた人生を歩むことになりますが、ラストシーンは明るい未来を感じさせてくれるものでした。
正対称のような人生を歩む2人の女性の心理がうまく描かれていました。また時間をかけてゆっくりと読み返したい小説です。

「朝が来る」には感動しました。